今の沖縄の日常生活に息づく
暮らしの中の民俗学

沖縄で日常的に行われている位牌祭祀や年中行事、それらを民俗学的視点で説明。しきたりや慣習にはこんな意味があった。トートーメー、門中、シジ、ムートゥヤー、預かり位牌など、暮らしの中で普通に使われる言葉についてもよくわかる。

 

●目次

第一章 村の聖地はどこにあるのか
村とムラ/ムラの聖地・御嶽/沖縄の墓の変遷/御嶽の神/御嶽の数/御嶽のイビ/木を切ってはいけない/鳥居のある御嶽 /トゥンと神アサギ/ムラの「カー(井泉)」/ビンシーとヒラウコー/御嶽は集落のどこにあるか/名城の旧家と分家/北側が優位/屋号からみる「北」

第二章 生活空間と方角
家の向きと出入り/家の間取り/外見は洋風でも/逆構えの家/一番座と二番座/一番座では/家の中の神様 /仏壇という空間/亡くなった人の枕の向きは/出棺はどこから/沖縄の綱引き/真栄里の綱引き/西と東の勝敗/見えてくる東西の観念 

第三章 門中の人々
「チー」とは /「シジ」とは/娘のシジ/門中行事で門中意識/北部の女性たち/系図座の始まり/士族の筋目/「門中」という言葉/門中制と家譜/現在の系図作り/中国名の理由/中国的な姓の便利さ/名乗り頭/門中墓/墓をノック/門中の年中行事/門中のつながり
  
第四章 トートーメーについて
位牌祭祀の受容/お寺での先祖供養/位牌が語る歴史/位牌(トートーメー)について/位牌の種類/位牌札と並び/位牌札の不規則な配列/地方役人と農民/位牌の裏書きの見方/

第五章 位牌継承と禁忌
⑴タチイマジクイ  同じシジで代々継承/同じシジの人を捜す
⑵チャッチウシクミ 長男以外の継承/ 是正の方法/チャクシウシクミ(例2)
⑶チョーデーカサバイ 兄と弟を一緒に祀る/預かり位牌 
⑷イナググヮンス 女性の初代元祖/グソーニービチとは/遺骨を移す/
引き取り手のない位牌

第六章 これからの位牌継承
門中化現象/王府時代の位牌祭祀/明治時代の旧慣存続/『シマの話』に見る位牌継承/禁忌のゆるやかな解釈/ウヤヌフチュクルとは?/「トートーメー問題」/家族構成の変化/地縁社会の変化/世代ごとの継承意識/

参考文献
おわりに

●著者プロフィール
波平エリ子(ナミヒラエリコ)
1958年、沖縄県那覇市生まれ。成城大学大学院博士前期課程(日本常民文化専攻)修了。現在、沖縄大学・沖縄国際大学非常勤講師。日本民俗学会・日本民具学会・沖縄民俗学会会員。
主な著書・論文
『おきなわ軽便鉄道マップ』(ボーダーインク、2008年)、「沖縄県の高齢者福祉施設における回想法の取り組みについて—民俗学の視点から—」『地域研究』(沖縄大学地域研究所発行、場W3、2007年)、「親族と女性たち」『なは・女のあしあと(前近代編)』(琉球新報社、2001年)「民間巫者と門中化との関係をめぐる一考察」『沖縄の宗教と民俗』(第一書房、1998年)

● 2010年12月25日発行
8194_1

トートーメーの民俗学講座  沖縄の門中と位牌祭祀
波平エリ子著
四六判  224頁
1,600円+税
978-4-89982-194-6

タグ

投稿日
2010年12月25日
カテゴリ
民俗・文化
NEWS お知らせ
2017年09月26日
9月27日深夜から28日深夜の間、本サイトはメンテのため閉鎖いたします。ご了承よろしくお願いします。
2017年09月12日
宮城ヨシ子さん写真展『Frame out』 2017年10月14日(土)~22日(日) 会場:tomari