2014年05月16日

BUCK NUMBERS〈その2〉

 

小社ホームページの歴史をひもとき、

「もう一度のせてみたら面白いかも」という記事を紹介する、

タジラシケーサー企画「バックナンバーズ」。

 

不定期ですが、つづいてますよ。

第一回はこちらです。

 

 

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■第二回 「電柱通り物語」

ボーダーインクの「ピサの社長」こと、宮城社長のページ。

いろんなことを書いていましたが、

今回はいわゆる「孫ネタ」をピックアップしました。

 

現在は「電柱通り雑記」を休眠中です。

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思い込みの罪

 

一昨日の土曜日のことである。

散歩にいこうと玄関を出たとき、5歳になる孫が、

「おっとー(ぼくのことをこう呼ぶ)、ハブどうするのー」

と言った。

「ハブって?」

「ほら、あっちにいるでしょう」と言って、物置の方を指さしたのである。

 

 

じつは、ここ数ヶ月、物置のそばを通るたびに、孫は、

「おっとー、ハブどうするのー」と、聞くのだ。

 

 

前に、家のすぐ近くで、隣の人がハブに噛まれたことがあったので、

そのことが強烈にインプットされているものとばかり思っていたぼくは、

聞かれるたびに、

「ハブはもういないよ、遠くへいっちゃった」

と応えていた。

 

 

で、今日はこころにもゆとりがあったので、

実際をものを見せて、不安を除去しなければならないと思って、

物置を開けた。

 

 

「ほら、いないでしょう」

「いるさー、ほら、あっちに」と、あとすざりしながら、

指さす方を見て、ぼくは思わず、「あっ」とさけんでしまった。

 

 

がらくたがいっぱい積まれた一番下に、

土間に接して、

バールの頭の部分が見えるのだ。

それがハブとそっくりなのである。

 

 

いつ、どんな時に

こんなのを目にしたんだろう。

何日も何日も、小さな胸に、

おびえ、不気味さ、わだかまりのようなものを抱えていたかと思うと、

大人の思い込みというのは、

じつに残酷なふるまいをするものだということを思い知らされた。

 

何で読んだか忘れたが、こんな話があった。

赤ちゃんがあまりに泣き叫ぶので、

たぶん、ひもじいのだろうと思って、ミルクを与えたが、

泣きやまない。

あの手この手をつくしても泣きやまない。

赤ちゃんのお尻のあたりに針がささっていたのだ。

 

大人の思考回路におさまらない外部に、

子どもたちがサバイバルしている場所があるということ。

 

(2000年9月18日 )

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