思い出はモノクロームで蘇る
うちあたいエッセイ

 

1972年の沖縄復帰から現在まで、〈復帰後〉の沖縄の印象的な出来事を、個人の思い出とクロスして描く、ユニークな沖縄現代史。社会風俗から時事問題まで硬軟織り交ぜて語る。沖縄の過去と今を感じる一冊。沖縄タイムス連載に現在の沖縄の出来事を含め収録。

 

まえがき
 思い出はモノクロームで蘇る
沖縄では、毎年五月一五日「日本復帰の日」になると、「あれから沖縄はどう変わったのだろうか」と話題にのぼります。一九四五年の沖縄戦直後から一九七二年まで沖縄は日本国から分離されアメリカ施政権下にありました。七二年五月一五日、二七年振りに沖縄は日本に〝復帰〟しました。あれから四〇年を過ぎて、沖縄県民は、どういう体験をしてきたでしょうか。  本書は復帰してから四〇年という節目に合わせて、沖縄タイムスの文化面に二〇一一年一月から二〇一二年四月まで、二六回連載した「沖縄復帰後史 我らが時代のフォークロア」をまとめたものです。復帰してからの様々な社会的な出来事を、あくまでも個人の体験、視点で綴った随想録です。扱った出来事は、連載を企画した沖縄タイムス社の友利仁さんが選択しました。いわば「お題」を与えられて、自分の記憶の中から蘇る場面を描きました。  アメリカ統治下の一九六三年に生まれ、復帰を小学生で迎えた僕にとって〈復帰後〉という時間軸は、「戦後」という響きとはまた違った感慨を呼び起こします。過去のことでもあり、現在のことでもある、〈復帰後〉の沖縄。

 

●目次

まえがき
 思い出はモノクロームで蘇る 

〈一九七〇年代〉 「車は左 人は右」、じゃあ沖縄は?
一九七二年 ドルから円への通貨交換  
一九七五年 「ダイナハ」オープン  
一九七六年 「海洋博」閉幕  
一九七八年 ナナサンマル「7・30」  

〈一九八〇年代〉 「ヤマトンチューになりたくて、なりきれない」
一九八一年 具志堅用高、敗れる!  
一九八一〜八二年 断水326日  
一九八三年 七か月のバススト争議   
一九八五年 西銘順治「沖縄の心」発言  
一九八六年 日の丸・君が代問題   
一九八七年 「海邦国体」開催   
一九八九年 「慰霊の日」休日廃止問題  

〈一九九〇年代〉 「オータ」と「アムロ」の時代
一九九〇年 大田昌秀革新県政誕生  
一九九一年 喜納昌吉、紅白出場  
一九九二年 「首里城公園」開園  
一九九五年 10・21県民総決起大会  
一九九六年 安室奈美恵、大ブレーク  
一九九七年 「ミハマ・セブンプレックス」開館  
一九九九年 映画「ナビィの恋」大ヒット    

〈二〇〇〇年代〉以降 「苦渋の決断」はもういらない
二〇〇〇年 「沖縄サミット」開催    
二〇〇一年 ドラマ「ちゅらさん」ブーム  
二〇〇二年 「美ら海水族館」オープン  
二〇〇三年 「ゆいレール」発進  
二〇〇四年 沖国大に米軍ヘリ墜落  
二〇〇七年 教科書検定撤回9・29県民大会  
二〇一〇年 興南高校野球部、春夏連覇  
二〇一二年 オスプレイ配備  

エピローグ
〈復帰後〉四〇年間をふりかえった  

シーブン付録 〈復帰四〇年〉の後に考えたこと
 四〇年後の那覇の街角から  
 沖縄の雑誌変遷小史
あとがき  

●著者プロフィール
新城和博(シンジョウカズヒロ)
1963年沖縄・那覇市生まれ。城岳小学校、上山中学校、那覇高校をへて、琉球大学法文学部社会学科社会人類学コース卒業。現在ボーダーインクにて編集者として勤務。著書に『うちあたいの日々』『〈太陽雨〉の降る街で』『ンパンパッ!おきなわ白書』『道ゆらり』『うっちん党宣言』(ボーダーインク)ほか、共著多数。

●2014年1月31日初版第一刷発行
8248-1t

[ボーダー新書009]『ぼくの沖縄〈復帰後〉史』
新城和博
新書判  200頁
定価(本体1,000円+税)
ISBN978-4-89982-248-6

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投稿日
2014年2月13日
カテゴリ
新書・シリーズ
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