ほんとーく

2012年11月01日

最初が寛惇 那覇ポタリングと『南島風土記』

最近、趣味と実益を兼ねて試みていることがある。僕の趣味といえば、「那覇の街ポタリング」であることは有名である。ポタリングとは、自転車での散歩といった意味合いの言葉だそうで、いにしえの那覇の町の風景を思いつつ、現在の那覇をぶらりぶらりと自転車で散歩して、ついでに原稿のネタにして、いつか本にまとめたいという野望すらある。

 

那覇の自転車散歩 

 

現在の那覇、ではなく、あくまでも、戦前までの明治、大正、昭和のモダン那覇の姿を追い求めている。戦争でその全ては破壊されてしまいその残滓を探すことは非常に難しい。ではどうするのかというと、昔の那覇が描写されている本を読んで、ひたすら妄想した後に、那覇ポタリングすると、あーら不思議、今は無き那覇の町が蘇った気持ちになるのである。

 

その妄想ポタリングのガイドとして重宝しているのが、東恩納寛惇の『南島風土記』である。要は地名辞典なのであるが、原稿が書かれたのが戦前なので、地名にまつわるあれこれの描写が、戦前の沖縄を残しているのである。僕は特に那覇を中心に読んでいるのだが、これがまたおもしろい。たまたま実家にあった復刻版を手にしてつらつら読んでいるうちに、これをいにしえの那覇ガイドブックにしてしまえと思いついたのだ。

 

そもそもの那覇というのは、那覇四町(なはよまち)といわれる西町・東町・若狭・泉崎あたりである。それに久米村、久茂地、泊、前島などを加えて、那覇ポタリングしている。少し重いのだがウエストバッグに『南島風土記』を入れて、要所で本を開く。勿論その際には、那覇の民俗地図のコピーはかかせない。これは那覇市史関係の書籍で手にはいる。

 

風景はずいぶん変わってしまったけれど、那覇の街角で読むというのが面白いのである。パレットくもじ二階のクライマックス・コーヒー、国際通り安里よりのさいおんスクエア一階のカフェ、そしてとまりん一階のデッキのコーヒー屋さんと、できるだけオープンな空間で、いにしえの那覇が描かれている本を読む。非常にささやかな趣味であるが、なかなか豊かな気持ちになれる。

 

ただ夏は死にそうに暑いので、おすすめはできない。

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2018年11月12日
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2018年10月11日
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