現在進行形の泡盛のための〈新装改訂版〉
今こそ知って欲しい泡盛の歴史的・文化的背景

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沖縄が世界に誇るスピリッツ(蒸留酒)である〈泡盛〉。琉球王国時代には貴族の酒として王朝から許されたものしか製造を許されなかった泡盛が、王国崩壊後、明治時代になると庶民の酒として広まり、現在、庶民の酒として愛されている。本書では豊富な文献資料や、東南アジア各国でのフィールドワークの成果から、泡盛のルーツはひとつではなく、シャム(現タイ)や中国・福建地域など複数のルートから伝わった技法と、泡盛だけに使われる麹「黒麹菌」が結びついて出来上がったとする。沖縄の酒文化研究の集大成となる一冊。

*旧版発行(2004年)以降の重要な事項追記や年表を追加しました。

●目次

新装改訂版によせて
はじめに
第一章 世界の酒文化
 1、酒のはじまり/2、酒の酒類/3、日本の酒の歴史/4、泡盛の源流を求めて
第二章 泡盛の特徴
 1、焼酎と泡盛/2、黒麹菌と泡盛/3、「あわもり」の語源/4、古酒のしつぎ
5、蒸留の技術と原料米/6、伝統的な酒造民俗
第三章 王国時代の泡盛
 1、記録に見る泡盛 /2、王府と泡盛/3 江戸の泡盛事情/4、王府の酒造政策
5 琉球王国の崩壊
第四章 近代の泡盛
 1、酒造りの自由化/2、各地の酒造りと流通/3、泡盛産業の発達と酒税制度    
4、戦時統制化の泡盛
第五章 現代の泡盛
 1、戦後の復興/2、沖縄民政府の取り組み/3、泡盛業界の近代化 4、復帰後の泡盛/5、泡盛の現代
第六章 沖縄の酒文化
 1神・祭り・酒 2、説話の中の酒 3、酒と女性 4、酒宴と酒の作法 5人生儀礼と酒 6、泡盛と花酒 7酒と薬 8泡盛と酒器 9泡盛と琉球料理

●著者プロフィール
萩尾俊章(ハギオトシアキ)
1957年長崎県生まれ。琉球大学法文学部社会学科卒業後、筑波大学大学院地域研究科修士課程修了。社会人類学・民俗学専攻。高等学校教諭、沖縄県立博物館学芸員を経て、現在沖縄県教育庁文化課在職。
共著に『沖縄国頭の村落』(新星図書、1982)、『泡盛浪漫』(ボーダーインク、1996)、『沖縄の素顔』(テクノマーケティング社、2000)他
主な論考に「沖縄における泡盛と神酒の諸相」(「沖縄県立博物館紀要」第18号(1992)、「首里と那覇の都市民俗」『都市と境界のミンゾク』(吉川弘文館、2001)など多数。

●2004年12月10日初版発行
●2016年1月20日増補改訂版発行
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泡盛の文化誌〈新装改訂版〉
萩尾俊章著
A5判  206頁
1944円

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投稿日
2016年1月21日
カテゴリ
民俗・文化
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2018年06月14日
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